未曾有の大地震より約1ヶ月半が経ちました。
	このたび、被災された方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている
	皆さまには安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
	地震直後より、弊社施工のユーザー様とは連絡が取れ安否の確認はできていました。
	幸い住宅の倒壊等は無く、設置した薪ストーブは状態が悪くても傾いた程度で、転倒はありませんでした。
	煙突の接続を含め、簡単な修理程度で復旧できそうです。
	修理のご依頼を受けた現場に行ってきました。
	 
	
	最初の現場は、三船町のお客様宅です。
	被災地では、交通渋滞や通行規制が多く、そのため小周りが利くオートバイで移動しました。
	 
	
	林道を抜けた先にある現地に到着です。
	 
	
	炉台は、レンガを積んだだけの遮熱壁が足元から倒れ、煙突と薪ストーブにもたれ掛りました。
	 
	
	煙突は少し凹み、本体の脚が一本折れてしまいました。
	 
	
	レンガを撤去した様子です。
	 
	
	折れた脚を、予め取り寄せていた部品と取り替え修理が完了です。
	 
	
	薪ストーブは、スキャン社 CI-1GL、愛称は「みにくいアヒルの子」 です。
	メーカーの生産が終了して7年が経ちますが、部品はしっかり出て来ます!
	本国のメーカーと輸入元がしっかりしているので安心ですね。
	煙突は、NOVA 製 SF 5インチ断熱二重煙突です。
	脚が折れた「みにくいあひるの子」とレンガの衝撃に耐え、薪ストーブ本体の転倒を防いでくれました。
	 
	
	移動の途中、西原村の様子です。
	被災した現地では、写真を撮るのも忍びない位に殺伐とした光景が広がっています。
	それでも、鯉のぼりが空に泳いでいたのは勇気付けられます!
	その様ななかで、現地の方に興味深いお話を聴くことができました・・・、
	「私の自宅は2度目の地震で倒壊しました。」
	「なのに2度の激震を受けてもほとんど被害が無い家屋があるんです!」
	「でも、道路を挟んだお向かいは、1度目の地震で倒壊しました。」
	確かに、写真一番手前の屋根はシャチ鉾を含め屋根瓦は無傷の様です。
	しかし、その奥は大きな被害を受け、更に奥は被害が小さい様です。
	左側奥の竹林は崩落しています。
	震源付近では、ごくごく狭い範囲で、例えば活断層と活断層に囲まれたエリアは揺れから切り離され、
	被害を受けにくかったのかも知れません(あくまで筆者の想像です)。
	地盤が浮遊し、偶然にも免震構造の様な状態だったのでしょうか?
	 
	
	さて益城町のお客様宅に到着です。
	15°のエルボーを使ってオフセットしたかの様に、薪ストーブが横方向に動いています。
	 
	
	煙突はSRCの断熱二重煙突です。
	ジョイント部分が外れ折れ曲がった様に見えますが、変形等は確認できません。
	ロッキングバンドが煙突の縁を掴み、かろうじて煙突の脱落を防いでくれました。
	断熱二重煙突は、設置強度の意味でも重要ですね!
	 
	
	メンテナンスも同時に行い、薪ストーブを正規の位置に戻して作業が完了です!
	 
	
	南阿蘇村の現場に移動する途中です。
	鳥居の支柱が動き、上部が離れてしまったまま立っています。
	この鳥居に程近いお客様宅では、幸いにも被害が無く、薪ストーブ(イントトレピットⅡ)も数センチ動いただけで
	済みました。
	この様に被害の大きさは様々です。
	しかし被害を受けた方々は、今までの日常の風景が一変してしまったことに違いは無く、耐えがたい苦痛だと
	思います。
	今回の地震で被災した方とその地域の方々が、一日も早く日常の生活を取り戻せる様お祈りいたします。