すっかり春の陽気になりました。
大宰府天満宮本殿横の「飛び梅」も七分咲きと言ったところです。
なによりも、手水舎の緩んだ水の冷たさに春を感じます
さて、そんな歴史ある大宰府市の現場で全工事を行いました。
リフォームに伴う薪ストーブの導入です。
左はアルミ製フラッシングです、右の鉛製フラッシングの下に敷きこみます。
フラッシングを二重にする事で、より確実な防水処理を実現します。
瓦の復旧を行い、外部の工事が完了しました
平行して室内では、小屋裏の防火工事を進めます。
更に、建築本体の壁を保護するために、空気層を持った遮熱壁を造作します。
遮熱壁には珪藻土を塗り、鏝ムラを生かしたテクスチャーでフィニッシュ!
薪ストーブは ヨツール F3 です。
小型ですが重厚な造りはとても存在感があります
さて、こちら I 邸の薪ストーブスペース、実は元々押し入れだったのです
リフォームにより二つの部屋をつなげ、輻射式ストーブの利点を生かした効率の良い暖房を実現させました。
建具は残してあるので、夏の冷房やリビングのみの暖房もできます。
「薪ストーブを置くスペースが・・」とお悩みの方、こんなスペースの有効利用もあるんですよ!
熊本県御船町の現場で一期工事を行いました。
ここは九州?
ハイ、吉牟田高原と言う、今注目の別荘地域です。
とうとうタイヤチェーンの出番です
積雪15cm! 昨夜降った雪で辺りは一面の銀世界!!
良く見ると、屋根にも積雪が・・
棟梁曰く「今日は仕事できねぇよ」と。
いいえ、やらねばならないのです!
登攀ルート開拓のために、先ずやらなくてはならないのが雪かきでした。
登山家の友人(マッキンリー登頂)から頂いた、縁起の良いアッセンダーを使い安全を確保します
瓦自体の凍結は無く、除雪後は安全に歩けました。
(左の可愛い煙突は、五右衛門風呂用だそうです)
角トップの取り付けも無事に終わりました
現しの梁や柱のデザインに、煙突が良く似合う建築です。
次回の二期工事では、石油ストーブと入れ替えで薪ストーブの設置です!
佐賀県伊万里市の K邸で火入れ式を行いました。
朝から雪が降り、火入れ式日和です!?
安全祈願を行い、いよいよ火入れです
もちろん伝統の上から着火です!
暖かさを感じるのも伝えるのも、手の平が一番なんですね
薪ストーブは SCAN CI-10GL です。
対流式では大型の薪ストーブになります。
着火も温度のコントロールも大変シンプルで、扱いやすい薪ストーブです。
大きなガラス窓からは、燃焼によって変化する美しい炎のダンスを見ることができます
さて、火入れ式の際、とても大事なのが「お清めの塩」。
盛り塩の赤いところは、大宰府天満宮で取れた梅を加えた「紅梅塩」です。
その名も「紅白願塩」、梅の匂いがほんのりと香ります。
ところが、美味しそうに見えたのか、あっという間に子供達に舐め尽くされてしまいました
そんな様子を見たお母さんが一言、「ミネラルが不足してたんだあ~ッ」。
薪ストーブのオーバーホールを行いました。
十年程、別荘でお使いだった薪ストーブは、バーモントキャスティングス社 イントレピットⅡ です。
全体にサビが出てガスケットも解れています。
今回はフルオーバーホールを行うので完全に分解します
ダンパーを含め全てのガスケットを交換します。
取り外したガスケットと比べると随分痩せて見えますね。
ガスケットが痩せると燃焼室の気密が取れず安定した燃焼が維持できません。
二次燃焼室と触媒も交換です。
劣化が激しい二次空気サーモスタットここまで消耗していると交換が必要になります。
小さな部品ですが、二次燃焼室の温度調整を行う とても重要なパーツです。
触媒付ストーブのメンテナンスのポイントです!
サビを落としストーブポリッシュで磨いて組み立てです。
外観も機能も新品の様(!?)にキレイになりました
国内に十分な部品のストックがあるのでオーバーホールも安心です。
良いものは永く使うことができますね
福岡県田川郡椎田町 O邸 で薪ストーブの移設工事を行いました。
以前、別荘でお使いだったイントレピットⅡを、自宅の離れに設置します。
この日の室内温度は4℃
屋根に上がると涙も凍りそうです
しかし、そんなことを言ってもいられません、雪が降っていないだけましですね
早速、ガルバニウム鋼板の屋根材を丁寧にめくり、屋根の開口です。
開口部の補強と、囲い内防火工事を行います。
煙突が納まりました!
白い結露防止材は、化粧板を貼ると見えなくなります。
ステンレス製フラッシングに屋根材をしっかり食い込ませ、防水工事はバッチリです
1Fはガレージになっており、往年の名車が格納されていました。
1955年製のスポーツカーは現在も現役で、なんとオーナーさんの通勤の足になっているのです
良いのもは永く使えます