長崎県平戸市 K邸 のご紹介です。
平戸市は九州でも西に位置し、暖流に囲まれた温暖な気候の島です。
古くから捕鯨が盛んで、島と本土の狭い水道に鯨が入ってくると一斉に小船で漕ぎ出し、
漁を行い解体までしていたと、ご主人から伺いました。
海が見下ろせる現場の近くには、そんな網元の史跡があるそうです。
さて工事の方は、ご新築の住宅にチムニートップタイプの煙突と薪ストーブを一度に取り付ける全工事です。
煙突固定用の下地金具を、煙突囲いの構造部にしっかりと取り付けます。
鉛直を出し、高さを決めたらこちらもしっかりと固定します。
更に、フラッシング固定用のベースを取り付けます。
フラッシング、ストームカーラー、丸トップを取り付けると、煙突の雨仕舞が完了です
必要且つ十分な高さがある断熱二重煙突は、煙道内に十分なドラフトを発生させ大変良い仕事をしてくれます。
後日、あらためて取り扱い説明のために伺いました。
待ちに待った火入れの日、ご主人の笑顔から嬉しさが伺えます。
そしてそのお顔をみて私も嬉しくなる瞬間です
薪ストーブは ダッチウェスト エンライトミディアム FA248 です。
190kgを超える重量から、存在感があふれる重厚な薪ストーブです。
これから家族の一員として、末永くご家族を暖め続けてくれるでしょう
長崎県長崎市のY邸のご紹介です。
こちらの建築は ㈱パナホーム長崎様の設計・施工によるものです。
プレハブ工法のため建設工期が短いのが特徴です。
一期工事もあっと言う間に完了しました
50日後、あらためて二期工事に伺いました、それにしても大きな住宅です。
2F屋根の右に薪ストーブ用の丸トップが見えます。
同じく左側には「エコライフ換気システムⅡ」の換気用角トップが見えます。
断熱二重煙突は、建築の構造部材をかわしオフセットして取り付けています。
そしていよいよ火入れの日を迎えました
薪ストーブは ダッチウエスト エンライト スモール FA247 です。
スモールとは言え重量は180㎏以上あり中型クラスです。
この日の長崎自動車道は雪
タイヤはノーマル、いつ通行止めになるかヒヤヒヤでした。
佐賀県鳥栖市 Y邸の全工事を紹介します。
RC造の既存住宅に、煙突を壁出しで設置します。
先ずは、足場の仮設工事からです
煙突工事の前日までに、仮設工事を終わらせておきます。
コンクリート用ホールソー用いて、一気に直径210㎜の穴明けを行います。
鉄筋も同時にカットするので、建築の構造に負担をかけないポイントを探しての穴明け作業です。
いよいよ、煙突の取り付けです。
重量がある断熱二重煙突を壁沿いにしっかりと固定していきます。
断熱二重煙突は、外気に曝されても煙突内部の排気温度を高温のままに保ちます。
そうする事で上昇気流を発生(ドラフト効果)させ、気密型薪ストーブの二次燃焼を機能させます。
ファイヤーワールド福岡では、オーダーメイドにてオリジナルデザインの製品を製作いたします。
その際、設計品質や機能を確認するために、必要に応じて工場検査を行います。
設計者(デザイナー)の意図する品質に達しているかを完成前に確認し、必要であれば修正を加えます。
これは、煙突フードの部品ですが、組み立てる前の状態です。
鋼板を円錐状に加工したもので、円の直径が80㎝もあります。
材料は SPHC(磨き材) と言う特殊な鋼材で、一般の鋼板に比べると非常にきれいな(均一な)表面です。
反面、溶接加工は特に技術を要し加工が難しい素材です。
意匠を兼ねた補強のリブやダンパーを取り付け、煙突フードが出来上がりです。
重量は約70㎏(私より軽いか?)。
内部の構造は意外に複雑です。
開放型暖炉の煙突フードは、ダンパーの開閉で薪の燃焼を調整します。
そう言う意味でダンパー操作の際、特にそのレバーの感触に節度が出る様こだわってみました。
ダンパーを開けた状態 ダンパーを閉めた状態
某日、設計事務所の先生と現場の所長様を工場にお迎えして製品検査を行いました。
もちろん合格を頂きました
この後、塗装工場で耐熱塗装の表面処理を行い完成となります。
いよいよ次回は、大分県由布院町の現場で取り付けを行います、お楽しみに!
小さなお子様がいらっしゃるご家庭で、薪ストーブを導入されるお客様が増えています。
きっかけは様々ですが、本物の炎でストーブクッキングや直火の暖かさを体験してほしい、と言うご意見を
多く聞きます。
しかし同時に、「火傷などしないか」と言うご心配もあるようです。
オール電化が進み、家庭や社会では直火を見る機会がめっきり減りました。
その中で、子供に正しい火の取り扱いを教育するのは、たしかに骨が折れる作業です。
しかしながら、「教育」なら作業ですが、「体験」なら楽しみに繋がると思います。
実際に、「炎は熱いもの」と、子供達が体験を通して認識できていれば、薪ストーブに過度な心配は要らない
ようです。
もちろん、乳幼児やヨチヨチ歩きのお子様がいらっしゃるご家庭では、ハースゲートのご使用をお勧めします。
火入れ直後、子供達は揺れる炎に興味を抱き期待を持っています。
はたして、どんな不思議が始まるのか
でも、お母さんの言い付け(近付き過ぎない事)を守り、逸る気持ちを抑えている様子が可愛いですね。
福岡県那珂川町 I 邸に納まる薪ストーブは ダッチウエスト社 ランドルフ です。
コンパクトながらも頼もしい性能で、可愛い兄妹の心を鷲掴みにしたようです
先日 小春日和に誘われて大宰府の町を散歩してきました。
大宰府と言えば「天満宮」ですが、今回は大宰府政庁跡に隣接する「清水山観世音寺」を尋ねてみました。
746年、天智天皇が創建されましたが、平安時代に消失。
現在の建物は1688年、黒田藩と博多豪商が再建したものです。
見事な鬼瓦が四方二段に睨みを利かせています
瓦には一枚一枚銘が入り、当時の潤沢な設計コストが伺えます。
また、敷地内にある宝物殿には、多くの仏像(全て国宝か重要文化財)が展示されています。
5mを超える木彫の仏像群を間近で見る事ができ、圧巻です。
さて、天満宮に程近い「光明禅寺」は、お庭が美しい名所です。
畳の間に座し、覗き見る世界は大変美しく言葉が無くなってしまいます。
ただただ、静かな空間が広がります。
そして聞こえるのは、いろんなカメラのシャッター音。
にぎやかでした!
大分県由布院町の現場紹介です。
こちらは、オーダーメイドの暖炉を設置する現場です。
オーダーメイドとは言え、煙突のシステムや雨仕舞は通常通りの納まりです。
私が位置出しを行い、屋根の開口寸法を屋根面にケガキます。
大工さんには、その通りにカットして頂くのですが・・・、いつもながら緊張の一瞬です
開きました!
開いてしまえば緊張もほぐれます。
それにしても見事な梁です。
ぼやぼやしては居られません、お隣では屋根やさんが荷揚げをしています!
手際よく位置や高さを調整し、8インチの断熱二重煙突を取り付けていきます
フラッシング・ストームカーラー・丸トップを取り付け、雨仕舞が完了します。
今回の作業はここまで。
天井工事が終わると、化粧板と煙突の取り付けを行います。
作業を終えて振り返ると、由布岳が見事な雄姿を見せてくれました。
さて、オーダーメイドのものとは?
現在、工場にて製作中です。
お楽しみに
佐賀県伊万里市のK邸で一期工事を行いました。
煙突囲いにチムニーフラッシングを取り付ける様子です。
先ずは、囲い内サポートの取り付けです。
水平を正しく出し、煙突囲いの枠材へ確実に固定します。
断熱二重煙突を仮固定し、レベルと鉛直を測定します。
寸法を規定内に納め煙突を完全に固定します。
チムニーフラッシングを取り付けストームカーラーを固定します。
丸トップを取り付け、クリーニングを行います。
煙突囲いのデザインは、外装材と同じ黒いサイディングボードです。
黒い煙突部材と良く合い、一体感がある納まりに仕上がりました
玄関の土間吹き抜け部に顔を出した煙突です。
建築工事にて、天井内の防火工事を不燃ボードで仕上げて頂いています。
今日の作業はここまで、内装工事が終わると天井の化粧板を取り付け、いよいよ二期工事です。
玄関を入ると正面に薪ストーブが設置される設計です。
道具としての薪ストーブが、生活の中で息づいている様子が伺えます。
二期工事が楽しみです
福岡県福津市H邸の現場紹介です。
二期工事と取り扱い説明を行いました。
炉台の造作工事が終わりました。
2色の大理石を使い分け、フラットレベルで納めた存在感あるデザインです。
遮熱壁には25㎜の空気層が施されています。
「タイルは不燃材だから」と言って直貼りすると、熱伝導で木材(柱や間柱)にダメージを与えます。
木材の低温炭化を防ぐためには、空気層を設ける事が大変重要です。
安全に十分な配慮が行き届いた施工をされたのは、この現場H邸の新築を行った㈱三輪工務店さんです。
そんな大理石の炉台に気を配りながら、薪ストーブを設置。
この薪ストーブには、左側面にサイドローディングがあるので、炉台の左側を広く設計しました。
煙突との接続を終えると、各部の作動チェックを行い、いよいよ火入れの準備です
ノルウェーにて150年余りの歴史を誇るJOTUL(ヨツール)社の F500 です。
使い勝手を考えたシンプルな構造が特徴の大型モデルです。
さてこの度、リビングの特等席を少し譲ってくれたのは薄型液晶テレビ君。
デジタル家電の最高峰の彼が、ちょっとつぶやいていました。
方や新しい仲間は、ガラスは有るけど映像は映らない黒くて大きいヤツ。
でも、ガラスの奥で炎が揺れ始めると不思議と人が集まるんだよなあ・・。
ちょっとジェラシー